オレと子どもの12日間
ふふっ
母さんの笑い声が聞こえた。
ふりむくと、こっちを見て母さんが言った。
「いいえ。なんでもないの。ただ、優斗に似てるなと思って。」
どきっとした。
「…え?お、私が優斗…くんに?」
「優斗見ながらいろいろ考えてたのか、くるくると表情変わってたから…あ、そういう意味よ。顔はもう、優斗なんかくらべものにならないくらい可愛いわよ、立川さんってお人形さんみたいね。」
「は、はあ。」
「あ、いい意味で、よ。市松人形とかじゃないからね。」
…おーーい。なんだ、その発言は!
本当に俺と立川さんが入れ替わってて良かったよ!
「あ、ありがとうございます。」
本日二度目の苦笑い。