オレと子どもの12日間
もぞっ。
「ん……。」
立川さんが目を覚ました!!
と気づいた時にはもう、母さんが俺、つまり立川さんに飛びついていた。
「優斗?!目を覚ましたのね?大丈夫?どこか痛いところない??」
や、やめろよ。立川さんが驚くだろおおおおお~
な、なにか言わなきゃ。なにか。
と思った瞬間、
「俺は大丈夫だよ、母さん。とりあえず落ち着いて。」
ベッドに寝ていた俺が母さんに笑いかけた。
そして、俺を見て言った。
「梓。大丈夫か?」
「う、うん。」
「そっか、良かった。」
にこりと笑った。
笑った顔の俺、けっこうイケてる…じゃなくてじゃなくて…。
なんだこいつはーー!立川さんじゃないのか?!
「とりあえず、お医者さん呼んでくるわ。」
母さんが出ていく、それを笑顔で見送る俺、の姿の誰か。
やばい、これは…怖い。