オレと子どもの12日間


くすくすくす…

笑っていた。全く…なんて読めない子なんだ、君は!!

「優斗くんてほんっと優しいね。そんな深刻なものじゃないってば!確かにちょっとさみしかったけど、家事とか料理とかできるようになったし、帰る時間とか気にしないで友達と遊べるし、けっこう楽しいよ?」

ああ、やっぱり立川さんだ。いつも明るくて笑顔。そんな笑顔の裏に、そんな事情があったなんて。くううーーーーっ!ますます惹かれるぜ!

「それは羨ましいな!!俺の家なんか、あれしなさい、これしなさいってガミガミ言うんだぜ?おとといだってそうだろ?肉じゃがの材料買わされに言ってたんだよー。」

「優斗くんって偉いんだね。」

…やめろよ。照れるな。

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