オレと子どもの12日間
少しすると、立川さんは軽々と布団や枕を持ってきた。
「やっぱり男の子っていいなー。こんなに楽に布団が持てるなんて!」
男の力に感動しているようだった。
手伝おうかと思ったが、今の俺はか弱い女の子…
「ちょっと、見てないで手伝ってよ、そういうところも実習では評価されるんだから!」
なはずなのだが。
「は、はい。」
ベッドの隣に布団を敷くと、立川さんの部屋のほとんどは布団でいっぱいになった。
「歯磨きは私、もうしてきたから。洗面所は廊下出て右。新しい歯ブラシだしておいたから。歯磨き粉とかはそこらへんの使って。」
「あ、ありがとう。」