【BL】俺達は双子で男同士なんだが。【完】
「…兄貴さ、前にもそれ言ったよね」



呂来の顔が歪む。


そんな痛い気な表情すんなよ。
やめてくれよ。




そんな顔すんなって…。


「俺は兄貴が好きなのに、」


俺は呂来の顔を見たくなくて、壁の方へと顔を向けた。



その瞬間、ぎゅっ…と体を抱きしめられる感触がした。



振り払おうと思えば振り払える華奢な体。


「何でだよ…」




呂来の手が、どんどん下腹部へ伸びていく。




…あぁ、


いっその事振り払ってしまいたい。



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