未来へのボール*FALL*

「ラルッ!!」

この声は…アヤメ?


アヤメの声がしたと思ったら、

目の前の光景が、学校になっていた。


ここは…中学校だ。


「どうしたの?アヤメ。」


「スイがね、

今日委員会で部活遅れるって。」


「あ、そうなの?ありがとう。」

中2の冬…かな。


あまり変わらない気もするけど、

アヤメは今より幼く見えた。

あたしも…幼いな。髪が短い。


この頃かな。

人生で1番、充実していて、

人生で1番、幸せだった時は。





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