未来へのボール*FALL*
あたしの家族、
お父さん、お母さん、ライは
この日、親戚の結婚式があった。
ホントはあたしも行くべきだったのに、
お父さんとお母さんが
あたしの試合を優先さしてくれた。
見に来たい、と言っていたんだけど、
お父さんが新郎の人から
お祝いのスピーチを頼まれていたらしく
来れなかったのだ。
「結婚式、すぐに抜け出して
試合皆で見に行くからねっ!」
そう、お母さんに言われた。
ライもあたしの試合に行っても良いと
お父さんに言われたんだけど、
「子供2人共出ないのはさ。
ちょっとアレじゃね?」
とか言って、結婚式の方に行った。
「安心しろって。
ラルの試合、ぜってー見に行くから。」
ライも、そう言ってくれた。
だから、あたしは普段見ない
観客席を休憩中に
チラチラと横目で見ていた。
「橘っ!」
観客席を見ていたら、
顧問兼監督の先生に呼ばれた。