未来へのボール*FALL*

《………ギシッ…》

ラルの母親が病院を出て十数分後、

それまで沈黙を保っていた

ラルの病室から

微かにベッドが震動する音がした。


「……っ。」

起きたんだろうか。


俺は、静かに立ち上がり、

そして病室のドアに手を掛ける。


『………………ライ…っ。』

そして、今の状況。


……俺は…どうするべきなんだ。





< 133 / 142 >

この作品をシェア

pagetop