未来へのボール*FALL*
「あ、そうそう。」
うわ、先輩がこっちを向いた。
………かっこいい。
うわぁー。なんかさ、うわー。
なんかさ、あたし最近変だよね。
サクト先輩のことが、
好きと気づいてから。
自分が自分じゃないみたいな時がある。
にょー(ーー;)。
「ラル?あんさぁ、
バスケ部の名簿持ってねぇ?」
「?名簿…ですか?」
何故今。
「ん。生徒会の方で、ちょっと。」
なんだ、生徒会か。
名簿…確か
最近出席簿が少なくなってきて
新しくコピーした覚えが。
「たぶん、鞄に…。」
あたしは先輩にそう言いながら
自分の鞄をゴソゴソと漁る。
あ、あった。
「出席番号順ですけど。
これでも良ければどうぞ。」
「おぉーサンキュ。」