未来へのボール*FALL*
「何でココでそんなこと考えてたの。」
何でって…。
「あたしには、居場所が無いから。
こうゆう所にしか居られないの。」
「え、ココ、あなたの場所なの?」
何か誤解された。
「違うよ。ただ、ここに居るだけ。」
どこにも、行く所なんて無いもの。
「……んしょ。」
え、何。
額に、温い感触。
それが少女の手だと気づくのに
そう時間はかからなかった。
「……あっつ。熱?」
この時、初めて少女の顔が
はっきりと見えた。
美少女。
男の子みたいなショートヘヤーで、
顔は今までに見たことが無いくらい
整っている美顔。
「……。」
思わず、言葉を失うほどに。
「え、大丈夫?」