未来へのボール*FALL*
「え、あ、えっと…。」
言った方が良いのか?
赤の他人に?
あたしが沈黙していると、
前からラルが言った。
「あ、ミナ。その子見学。
あたしとライの知り合いなんだ。」
「あ、そうなの?」
「うん。」
助かった。
「よし。じゃあ練習始めるぞー。」
「部長、痛い痛い!!」
部長さん(?)はライ君の首を腕で
ガッチリと絞めながら言った。
他の部員らしき人達は、
何やら運動をし始めた。
そう。
ここがスタートだったんだ。