未来へのボール*FALL*

「え、あ、えっと…。」

言った方が良いのか?

赤の他人に?


あたしが沈黙していると、

前からラルが言った。


「あ、ミナ。その子見学。

あたしとライの知り合いなんだ。」


「あ、そうなの?」


「うん。」

助かった。


「よし。じゃあ練習始めるぞー。」


「部長、痛い痛い!!」

部長さん(?)はライ君の首を腕で

ガッチリと絞めながら言った。


他の部員らしき人達は、

何やら運動をし始めた。


そう。

ここがスタートだったんだ。





< 84 / 142 >

この作品をシェア

pagetop