未来へのボール*FALL*
あたしがそう言って、1番驚いたのは
他でもない、ラルだった。
あたしの発言の後、
皆が付け足してくれた。
「そうそう。この試合は私達に任せて!」
ミナト。
「……ラル。行きたい所に行きなよ。」
スイ。
「正直、最後まで
一緒にプレイしたいけどね。
良いよ。
キャプテンはラルなんだから。」
ラン。
「………本当に、良いの…?」
「「「「良いってば。」」」」
「あ、ハモった。」
「あたしら凄くない!?」
空気は一瞬にして和んだ。
「……ありがとう。」
《ガタッ》
ラルはいつも以上の俊足で、
会場を去っていった。