君がいた教室
混ざる視線
「まだ好きなの?」

教室でボーッとする私に、親友の直緒にあきれ顔で聞いてきた。

「…へ?」
私はマヌケ面で直緒の方を見た。

「優里、また、優貴のこと見てたでしょ。」
島倉優里。私の名前だ。

なぜ分かるんだ、私の目線の先に…。まさに当たり。
「やめときなって、アイツはセンスない。アイツと桃子付き合う秒読みなんだから。」

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