キミ色

私が慌ててワークを拾いだすと
その男の子も一緒にワークを拾いだす。



拾ったワークをまとめてくれて



「ごめん、ほんとは一緒に持っていってあげたいんだけど、今無理なんだ、ごめんね」

そう言って私の腕にぽんっと置いてくれた。

『いえ、拾ってくれただけで嬉しいです...』


爽やかな笑顔に思わず赤面してしまう。


「どうも。それじゃあ」


そう言うと職員室の方に行ってしまった。

< 6 / 12 >

この作品をシェア

pagetop