キミ色
教室に行き、教卓にドスンとワークを置く。
ふぅとため息をつくのと同時に汗を拭い、席についた。
一番後ろの窓際の席は、特等席。
綺麗な空だって見れるし、風も気持ち良い。
すると、調度チャイムがなり先生が入ってくる。
「今日は。転校生がきている」
先生の言葉にみんながザワザワとしだす。
─ガラガラガラ──
その音が響くと教室中がシンとなり
一斉に扉に目がいく。
コツコツ
涼しげな表情でシンとしている教室に足音を響かせながら入ってきたのは
整った顔立ちにふわっとした焦げ茶色の髪の男の子。