彼は人魚姫!
「あ、はい。あたしも散歩です。何か私も寝付けなくて。海でも見ようかな?って。でも、まさかオーナーに会うとは思ってなかったです。こんな所で」
「だよね。僕もまさか今、雫さんに会えるとは思ってなかった」
『今』って?
ちょっとドキッとする。
「綺麗な空ですね。この時間だと結構、星も見えるし」
夜空を見上げる横顔。
少し後ろに流れた髪が夜風になびく。
あたしにはそんなオーナーも綺麗に見える。
夜空、海、オーナー、まるで一枚の絵のよう。
写真に撮って飾りたいような気がする。
だって、実物をそんなにジロジロ見る訳にいかない。
いつまでも見つめていられたら。
「星、好きですか?」
「好きだなぁ。子供の頃、よくベランダで星を見てた。何、考えてたんだろうな。ずっと見てたよ。天体望遠鏡が欲しくて何度もサンタクロースに頼んだけど、ダメだったな」
「ちょっと高いですもんね」
「そうなんだよね」
顔を見合わせて笑った。
この空気、好き。
「だよね。僕もまさか今、雫さんに会えるとは思ってなかった」
『今』って?
ちょっとドキッとする。
「綺麗な空ですね。この時間だと結構、星も見えるし」
夜空を見上げる横顔。
少し後ろに流れた髪が夜風になびく。
あたしにはそんなオーナーも綺麗に見える。
夜空、海、オーナー、まるで一枚の絵のよう。
写真に撮って飾りたいような気がする。
だって、実物をそんなにジロジロ見る訳にいかない。
いつまでも見つめていられたら。
「星、好きですか?」
「好きだなぁ。子供の頃、よくベランダで星を見てた。何、考えてたんだろうな。ずっと見てたよ。天体望遠鏡が欲しくて何度もサンタクロースに頼んだけど、ダメだったな」
「ちょっと高いですもんね」
「そうなんだよね」
顔を見合わせて笑った。
この空気、好き。