彼は人魚姫!
「寒くない?」
優しく尋ねるオーナーに、『大丈夫です』って笑って答えたけど、夜風はやっぱり肌寒い。
でも、もしも寒いなんて言ったら、『帰った方がいい』って言われそうな気がして。
それはイヤ。まだ一緒にいたい。
だからここは、やせ我慢する事に決めた。
ちょっとくらい寒くったって大したことじゃない。
「えっ?」
少し冷たくなった肩に、あったかい重みを感じた。
「風邪引くといけないよ。明日も仕事あるでしょ」
あたしの体をオーナーの白いジャケットが包み込んでいる。
ほのかに温い。オーナーの体温…。
「でも、オーナーが…」
「風呂上がりでしょ?さっきからシャンプーのいい匂いがして。あっ、変態じゃないから。たまに風に乗って…。いや、ほんと、わざわざ嗅いでないから」
一人で焦ってるオーナーが可愛くて。
なんか、ぎゅうって抱きしめたくなった。
あたしより年上の人なのに。
ヤバイ。母性が芽生えて来たかも。
経験もまだなのに。
優しく尋ねるオーナーに、『大丈夫です』って笑って答えたけど、夜風はやっぱり肌寒い。
でも、もしも寒いなんて言ったら、『帰った方がいい』って言われそうな気がして。
それはイヤ。まだ一緒にいたい。
だからここは、やせ我慢する事に決めた。
ちょっとくらい寒くったって大したことじゃない。
「えっ?」
少し冷たくなった肩に、あったかい重みを感じた。
「風邪引くといけないよ。明日も仕事あるでしょ」
あたしの体をオーナーの白いジャケットが包み込んでいる。
ほのかに温い。オーナーの体温…。
「でも、オーナーが…」
「風呂上がりでしょ?さっきからシャンプーのいい匂いがして。あっ、変態じゃないから。たまに風に乗って…。いや、ほんと、わざわざ嗅いでないから」
一人で焦ってるオーナーが可愛くて。
なんか、ぎゅうって抱きしめたくなった。
あたしより年上の人なのに。
ヤバイ。母性が芽生えて来たかも。
経験もまだなのに。