彼は人魚姫!
熱い風が胸の中で渦を巻く。
「な、な、何を言ってるの!?バカな事を言わないで。……怒るよ。マジで」
声が小さくなって行く。
自分でも自分の中で何か頼りない小さな気持ちの塊を感じている。
でもそれは気付いちゃいけないものだとも同時に感じている。
「図星か。一目惚れ?ふぅん。ママも隅に置けないね」
「違う!違うって!オーナーはオーナーなんだから」
そう、オーナーはオーナー以上にはならない。
もっと早く知り合っていたら。
せめて、しぃより先に出会っていたら。
変わった?
「そう。違うよ。凪とママはどうにもならない。ママは僕が見つけたんだ」
「見つけた?どういう事?」
次から次へと話がややこしくなる。
しぃは大きな目で、じっとあたしを見つめる。
あぁ、もう何も言えない。
真っ直ぐに射抜くような瞳、それは嘘をついていない。
しぃのキュッと引き締まったくちびるが動き出そうとしている。
「な、な、何を言ってるの!?バカな事を言わないで。……怒るよ。マジで」
声が小さくなって行く。
自分でも自分の中で何か頼りない小さな気持ちの塊を感じている。
でもそれは気付いちゃいけないものだとも同時に感じている。
「図星か。一目惚れ?ふぅん。ママも隅に置けないね」
「違う!違うって!オーナーはオーナーなんだから」
そう、オーナーはオーナー以上にはならない。
もっと早く知り合っていたら。
せめて、しぃより先に出会っていたら。
変わった?
「そう。違うよ。凪とママはどうにもならない。ママは僕が見つけたんだ」
「見つけた?どういう事?」
次から次へと話がややこしくなる。
しぃは大きな目で、じっとあたしを見つめる。
あぁ、もう何も言えない。
真っ直ぐに射抜くような瞳、それは嘘をついていない。
しぃのキュッと引き締まったくちびるが動き出そうとしている。