彼は人魚姫!
「ママ、何を怒ってるの?『しぃ』はダメなの?」
「えっ!?…えぇ!」
何?なんで!?
いつの間にあたしの横に来てんの?
か、顔!覗き込まないで。
そんなクリクリした目で見つめられたら、溶けるって。
心臓もバックバク…。
こいつ、何でもストレートに投げて来る。
「ちょ…ちょっと」
あたしは半歩、後ろに下がった。
焦ってる心を読まれないように。
「移動が早いのよ。びっくりするでしょ」
「驚いたのはそれだけ?」
じっと見つめて、にやっと笑う。
触れそうで触れない、微妙な距離が、なんかちょっと苦しい。
どうしてこんな気持ちになるんだろ?
さっき会ったばっかなのに。
「当たり前でしょ?他に何を驚くっていうの。…はいはい。『しぃ』ね。『しぃちゃん』でいいのね。さっ、この中には入らないで。あたしの神聖な職場なんだから」
あたしはかろうじて冷静を装って、『しぃ』と名付けられた、そいつをカウンターから押し出す。
なんか変。
ペースが乱されてるから?
心が落ち着かない。
「えっ!?…えぇ!」
何?なんで!?
いつの間にあたしの横に来てんの?
か、顔!覗き込まないで。
そんなクリクリした目で見つめられたら、溶けるって。
心臓もバックバク…。
こいつ、何でもストレートに投げて来る。
「ちょ…ちょっと」
あたしは半歩、後ろに下がった。
焦ってる心を読まれないように。
「移動が早いのよ。びっくりするでしょ」
「驚いたのはそれだけ?」
じっと見つめて、にやっと笑う。
触れそうで触れない、微妙な距離が、なんかちょっと苦しい。
どうしてこんな気持ちになるんだろ?
さっき会ったばっかなのに。
「当たり前でしょ?他に何を驚くっていうの。…はいはい。『しぃ』ね。『しぃちゃん』でいいのね。さっ、この中には入らないで。あたしの神聖な職場なんだから」
あたしはかろうじて冷静を装って、『しぃ』と名付けられた、そいつをカウンターから押し出す。
なんか変。
ペースが乱されてるから?
心が落ち着かない。