彼は人魚姫!
美郷 秋穂はそのまま坂道を下り始めた。
「あぁ!」
思わず声が出た。
ヤバイ!
下にはしぃがいる。
本人と出くわせば、もうごまかしようはない。
「何か?」
「あ…いえ…。あ…そう!そうなんです。さっき、ハチがいたんですよ。スズメバチ!何匹も。今は下りない方がいいと思います。あの、お時間があるなら、あちらの道から下りられたらどうですか?ちょっと遠回りになるんですけど。その方が坂もきつくないですし、足も楽かと…」
あたしは秋穂の足元をチラッと見た。
スラッと細い足首には高いヒールの靴がよく似合う。
秋穂はフッと笑った。
「ですよねぇ。どこかにスニーカーが落ちてないかな?って思ったところでした。ありがとうございます」
柔らかい…そう思える笑顔を残して秋穂は坂を迂回する道へと歩いて行く。
実際、あの高いヒールでは下り坂はかなり厳しい。
あたしなら夜は両足、湿布だらけだろう。
いや、途中でハイヒールを投げ飛ばしてるかも。
「あぁ!」
思わず声が出た。
ヤバイ!
下にはしぃがいる。
本人と出くわせば、もうごまかしようはない。
「何か?」
「あ…いえ…。あ…そう!そうなんです。さっき、ハチがいたんですよ。スズメバチ!何匹も。今は下りない方がいいと思います。あの、お時間があるなら、あちらの道から下りられたらどうですか?ちょっと遠回りになるんですけど。その方が坂もきつくないですし、足も楽かと…」
あたしは秋穂の足元をチラッと見た。
スラッと細い足首には高いヒールの靴がよく似合う。
秋穂はフッと笑った。
「ですよねぇ。どこかにスニーカーが落ちてないかな?って思ったところでした。ありがとうございます」
柔らかい…そう思える笑顔を残して秋穂は坂を迂回する道へと歩いて行く。
実際、あの高いヒールでは下り坂はかなり厳しい。
あたしなら夜は両足、湿布だらけだろう。
いや、途中でハイヒールを投げ飛ばしてるかも。