新撰組刹那綴-霞草-
「こ、こんなの脅しじゃない!」
「あ"?じゃ、ここで
大人しく斬られてくれるか?」
チャキッと金属の擦れる音が聴こえる。
「よさんか。トシ」
近藤さんの一言に
流石の土方も手を引いた。
「心配することはない。
血の気は多いが皆いい奴よ。
ところで聞くところによると
お前さん住むところがないようだな」
「は、はい」
「ならお前さんの身元は
今日から新撰組預かりとしよう」
「え!?」
「「はああああああああ!?」」
驚くべき発言に私だけでなく
その場にいた全員がどよめいた。