キミにおちて...××後。
まぁそんな咲緒だ。恋なんてされる方で、する必要なんてない。



“あたしのことを好きって言ってくれる人が好きなの。”



天使のような笑みを浮かべながらそう言われたその日の夜、あまりのショックに酒が進み、人生最悪の二日酔い体験したのは、今でも苦い思い出。………あれは本当に死ぬかと思った。



まっ、それはいいとして。



だからだろうか。咲緒が自分から誰かを好きになるなんてあり得ないと思ってた。



ましてや先生なんて……聞いた時、川から落っこちて頭でも打ったのかと思った。



でも咲緒は本当に先生のことが好きで、好きで、好きすぎて……。



まさかの再会を果たした昨夜、積もりに積もった想いが爆発したのか、とうとうやらかしてしまった。

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