bloom flower story
「はぁっ!?」
ありえない・・・350人の中から何で?
どうして?
そして、スポットライトが当たる
眩しい・・・・
「さあ、壇上に上がってきてください」
仕方がないので立ち上がって壇上に向かう
足取りが重い・・・・・ 今世紀最大の厄日だ
生徒からの視線が痛い 特に、先輩から・・・
壇上に上がると、また黄色い歓声が聞こえた。特に男子・・
「何・・・超タイプなんですけど・・・」
「彼女にしたい・・」
「最高!!」
「こっち向いて!!」
「よしゃあ・・・・!」
など、意味の解らない男子の声が聞こえる
男性の方々
おかしいですよ
私なんか可愛くないのに・・
「大丈夫か?」
そう言ってくれたのは、少し目の下にクマがあるが結構渋い先輩だった
筋肉質で、声が低いし会長より性格がよさそう
おっかなびっくりの私を気遣ってくれたのか、手をさしのべてくれた
「やっぱり、緊張してるだろ?」
「はい・・」
と、一応は返事をする
緊張しすぎて、意識が遠のいていきそうな勢い
マイクのあるところまで、連れて行ってもらうが、手を離した瞬間足がすくみ始めた
しかし、間髪を入れずに
「この女の子、木下 咲夜さんを生徒会に入れたいと思います。反対の意見のある人?」
会長が、上から目線で質問する
「・・・・・・・・・・・・・・」
って、こんな中で手を挙げる人なんていないよ・・・
「それでは、これから咲夜さんには書記をやってもらいます」
「えっ・・・」
勝手に決めないで~
そう心の中で大きな声で叫び続けた