bloom flower story

先輩たちは、息を合わせて私を迎えてくれた


一瞬、喜んだがそれもつかの間・・・

いきなり、お菓子の準備をし始めた

放置プレイ?

そう思っていたら唐突に、生徒会長とさっき壇上で名乗っていた人が紙を持って言う



「えっと、お前の身長は158cm 体重 51キロ バスト90 ウエスト64 ヒッ
プ89でいいのかな?」

・・・いきなりセクハラ発言



変態、悪魔、鬼、バカぁぁーーーーーー!!!

心の中で叫ぶが、今でも良いから会長に向かって口言いたい

「すまん、調べたら出てきたから、つい・・・」

生徒会長は頭をかきむしりながら言う

「まったく、デリカシーのないやつだな・・・咲夜がかわいそうだろ?」

あっ・・・さっきの渋い先輩

「その前に、早く自己紹介!!」

そう副会長が手を叩きながらこっちを見る

「私は・・・・」



「その前に俺だ!!」



そう言って発言の妨害を行う

 

「俺は、生徒会長 藤井 蒼李だ!! 学科は、「イラスト・漫画科」・3年だ ここ
では、生徒会長様と言ってくれ」

いきなりトチ狂った発言をする

なんて言うのかな・・・馬鹿って言うか・・変人って言うか・・・

「こらっ、超ドン引きしているじゃないか!!」

「いいだろ、インパクトがあって」

「はあ、まあ気を取り直して・・・僕の名前は、
小鳥遊 朱音です 学科は「看護科」で同
じ3年」

そう言って、微笑む

さっき会ったときは警戒していたから気づかなかったが、とっても優しそう

生徒会長と性格が正反対だ

「そしてこの先輩 藤原 秋兎」

「藤原 秋兎だ。学科は「栄養学科」で、学年は3年生 まあ、会長の事は気にする
な」

丁寧なあいさつと、渋い顔で頭を撫でてくれる

優しい先輩だなあ・・・

「そして、私の名前は、橘 五月。学年は文次郎と同じで学科は「音楽科」

「その隣にいるのが・・・・」

「雨宮 兵助です。学科は「教育学科」で2年生ですよろしくね」

「同じく2年生の 月島 綾都です♪ 学科は「植物・生物学科」」

「そんなところかな? えっと、秋兎・綾兎君は会計。五月は僕と同じ副会長で君と同
じ役割なのが兵助君」



「ほら、食ってみろ」

いきなり、会長がガトーショコラをフォークにさし、口に入れようとする

おいしそう・・・

だけど、こんな状況で食べるのは・・・

だって、皆が見てるよぉ

仕方がない!!

私は、目を堅く閉じて食べた

「おいしい!!」

「だろ!」

先輩は満面な笑みを向けてきた

ドキドキドキドキ・・

咲夜心臓が高鳴る

ヤバい、会長の笑顔が・・・・・

可愛いーーーーー!!!

「お前、俺見て顔を赤くして。まさか、俺に惚れたな?」

「そうなの? 結構、狙っていたのに・・・」

しゅん、と萎れた花のような顔をする朱音先輩

「朱音・・・仕方がないよ。こいつは俺に惚れてるんだからな」



「んなことあるかぁーーーーー!!!」

温室中に響き渡ったのは、いうまでもない



やっぱり、今日は厄日決定

そう思った木下 咲夜。高校一年の春だった・・・・・






「誰か、助けて!!」

「木下・・・・うるさい・・・」

「あっ!すっ・・・すみません・・・・・」

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