bloom flower story
それは、中学1年生の時だった
ある展覧会で、初めて準優勝を獲った
私は小学校の時から、日本の数々の最優秀賞を獲ってきた
たくさんの画家が見に来るほど有名だった
この、準優勝作品は、生まれて1番うまくかけたと思った
しかし、それ以上の絵が描ける人がいた・・・
まだ、日本に暮らしていた両親に頼んで、優勝した作品を見に出かけた
私はつくなり、車を飛び出してその作品を見に行った
その、優勝作品を見て息をのんだ
なんて、美しい作品なんだろう
桜と白い鳥・・・真っ暗なのに月だけがキラキラと光っている
自分で、描いたことのない作品だった
毎回、私の描く作品は温かく、楽しい人物画
一度も風景画は描いたことがない
絵の下に、この人の作品を描いた理由・プロフィールが書かれてあった
藤井 蒼李 中学3年生
理由:頭の中に浮かんだものをそのまま描いた
優勝するとは思わなかった。このまま、頑張っていきたい
今後:霞が丘高校に推薦決定
どんな人だろう?
私なんか、毎日腕が痛くなるほど頑張ってきたのに
それをあっさりと優勝してしまうなんて
だけど、私はこの絵を見て怨んだのではない
むしろ喜んだ
この人と一緒に、1つの作品を描きたい・・・
そう思って、今年の春にこの霞ヶ丘学園高等学校に入学したのだった