bloom flower story

それは、中学1年生の時だった

ある展覧会で、初めて準優勝を獲った

私は小学校の時から、日本の数々の最優秀賞を獲ってきた

たくさんの画家が見に来るほど有名だった

この、準優勝作品は、生まれて1番うまくかけたと思った

しかし、それ以上の絵が描ける人がいた・・・

まだ、日本に暮らしていた両親に頼んで、優勝した作品を見に出かけた

私はつくなり、車を飛び出してその作品を見に行った

その、優勝作品を見て息をのんだ

なんて、美しい作品なんだろう

桜と白い鳥・・・真っ暗なのに月だけがキラキラと光っている

自分で、描いたことのない作品だった

毎回、私の描く作品は温かく、楽しい人物画

一度も風景画は描いたことがない

絵の下に、この人の作品を描いた理由・プロフィールが書かれてあった

藤井 蒼李 中学3年生

理由:頭の中に浮かんだものをそのまま描いた
   
優勝するとは思わなかった。このまま、頑張っていきたい

今後:霞が丘高校に推薦決定

どんな人だろう?

私なんか、毎日腕が痛くなるほど頑張ってきたのに

それをあっさりと優勝してしまうなんて

だけど、私はこの絵を見て怨んだのではない

むしろ喜んだ

この人と一緒に、1つの作品を描きたい・・・

そう思って、今年の春にこの霞ヶ丘学園高等学校に入学したのだった


< 2 / 48 >

この作品をシェア

pagetop