bloom flower story
時は戻って、廊下側の二人は・・・・
「だから無理ですって・・・・!!」
いまだ、行く決心のつかない咲夜がドアの前で騒いでいた
「大丈夫だって。会長も鼻血出しちゃうほど、かわいいから」
「こんなので、鼻血なんて出しませんって!!」
こんなのが10分ほど続いたのだった
廊下がうるさくなった頃、残りのメンバーたちは・・・
「この血の付いたカード拭かないとな」
会長の手札を奪い取り、きれいに拭き始める秋兎
「ティッシュ足りる?」
隣の五月が、覗く
8枚くらいのカードが、すべて真っ赤だ
「うわ、汚っ」
五月が生臭いにおいを嗅いだのか、鼻をつまんで遠目で会長を見る
「だから、兵す・・・・・」
「私のせいじゃ、ありません」
言われる前に、言葉の鉄槌を下した兵助
しかも、冷たい目線付きで
「ひま~ 早く帰ってこないかな。咲夜ちゃん」
窓のほうを向いて、帰りを待つ猫のような表情をする綾都だった
「~~~~~~~!!!!!」
「ん?咲夜ちゃんの声だぁ~」
ドアのほうを向いて、行こうとする綾都
「本当か?」
秋兎が、手を止めて立ち上がる
「やれやれ」
五月までドアのほうに向かう
「私も見てみたいな・・・」
という風な感じで、会長以外立ち上がった
「じゃあ、おれも・・・」
「「「「「会長は鼻血でもとめてて下さい」」」」」
「はい・・・・」
ショボンとした顔で、鼻にティッシュを止め始めた
ついでに言うならこれでもう4回目だ
「では、開けてみますか・・・」
五月の一言で、ドアが開いた