bloom flower story
開く1分前朱音と咲夜のほうでは・・・
「もう、早く来てよ!!」
キレそうになる朱音先輩が、抱えて行こうと体を抱き寄せた
「いやです」
断固行きたくない、咲夜
しかし、この攻防は一瞬で消え去った
いきなり会長たちがいる部屋が開いた
驚くことにナイスタイミングで、朱音先輩に抱き着かれられている?シーンを見られたわけであって・・・
「おきになさらず」
皆そう言って、ドアを閉める
ちょっと待ってよ――――――!
会長は、ちょうど後ろがドアだったため見えずに済んだのだが、みなさんの事情を話すのに時間がかかった
その他にも、皆携帯のカメラで写真を撮りまくる
「お前ら、何してる・・・ん・・・だ!?」
ここでも、ナイスタイミングな状況で会長がドアを開けた
まあ、この状況を見たら驚くと思うよ
私がこんな姿をしているのと、皆が写真を撮っているなんて
「だって、会長が元気ないんだから・・・だから、僕が咲夜ちゃんにテ・ヅ・ダ・ッ・テ・もらったんだよ」
ピョンと、跳ねてあたしの首筋を頬刷りする、朱音先輩
「まあ、俺たちは―――――」
写真を撮っていた5人も、言い訳を始めようとしたが・・・
「咲夜!! ちょっと来い!!」
いきなり会長に怒鳴られたかと思ったら、思いっきり腕をつかまれてどかどかと廊下を歩く
しかも、会長に水着を選んでもらった時みたいに優しい感じはなかった
怒っている会長は、本当に怖い
やっぱり、この服装とか・・・ありえないよね
生徒会のメンバーとして最悪な人物だ・・・・・・
そう思いながら、早歩きで捕まりながらついたどこかのドアの目の前
「あのここは?」
何も反応はない
私の言葉を無視して、ドアを開け、閉まったと思ったら会長に抱き着かれる
「!!!!????」
驚いて、体が硬直してしまう
「どうしてそんな服を着てるんだよ!!」
そう言いながら、もっと力を入れてくる
逃がさない獲物のように
「お前は、俺だけを見ていればいいんだよ―――――」
そう耳元で優しく言われる
自分でもわかる。顔が、まるで茹蛸のようになっていること
そして、心の中でもやもやしていた感情の事
これは・・・
恋
だったこと
初めての感情に、私はそのまま立っていることしかできなかった