bloom flower story

大運動会5日前

10日前より、大変厳しい状態になっていました

というか、生徒会室はいつも花のように美しいはずなのに・・・

枯れていました

理由は、ポスターは毎度のごとく消えてしまっていたので、もう放置状態

その他に、パンフレット、家庭用の案内広告、近隣の学校への案内のプリントなどなど、
目まぐるしく動いている生徒会メンバー

会長は、学校でパンフレットの印刷。朱音先輩は、広告を張りに外へ出て行っている

秋兎先輩、五月先輩は校舎内のポスター張り。綾都先輩、兵助先輩は、近隣の学校訪問

とにかく、終わり次第会長に電話をする様に言うと、皆仕事に向かった




私は、学校に残って、会長と一緒にホッチキスでパンフレットをまとめている

こんな時に限って、顧問の土井先生は会議だし・・・

そんな中、2人で枯れた生徒会室に残って頑張っていました・・・

ピポピポピポ―――――

会長の携帯音

「こちら、綾都です・・・。近隣の学校への訪問・・・無事終わりました。」

このときは、スピーカーにしていて、ワンプッシュで出られるようにしていた

しかし、出た途端疲れ果てた綾都先輩の声を聴いて私は驚いた

いつもは、元気な綾都先輩が・・・死んだような声で・・・

「解った。一度家に帰って、5日分の泊り用を持ってこい!」

「はぁ、やっぱりですか。」

やっぱりって何!?

去年もあったの?

私は、心の中で一人でツッコミをしていた

「ああ、だから、早く来るように」

「わかりますた~」

もう、綾都先輩じゃないよ・・・

「ほら、次のやつ」

「ふわーい」

そう言って、追加の190枚

今まで、ホッチキスで200枚くらい止めていたが、まだまだ・・・後、1000枚くらい必要らしい

会長は、印刷機とにらめっこ

学校の印刷機をフル活動していても紙、インクがどんどんなくなっていくため、壊れた音
がするとすぐさま走っていく

紙詰まりだと、取り出すのに大変なんだよね・・・

パチン、トントン、グリッ、パチン・・・

私は、ホッチキスで止めるだけでなく、まとめて、たたんで、折り曲げて・・・・そんな
仕事を永遠している

しかし、そんなのは序の口だった


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