愛しい子
私達は何もかもが不完全で

何もかもが未熟で


まだ何もできないガキんちょだった





だけど


前へと進む足だけは

一丁前に大きく見せて

見栄を張った




一生懸命に

ひたすらに

頑張ってた





そしたらいつか

周りの大人たちみたいに

かっこよくなれると信じて


必死に足をばたつかせた













嗚呼、神様

お願い



邪魔をしないで

こんなカッコ悪い私達をいじめないで



せめて

せめて夢だけは見せて

いつか完全になれる日を



今は夢だけでいいから
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