STAR QUEST
ビュッ
「なっ」
ホイッスルが鳴った後、凄い勢いで水鉄砲が私を襲い、咄嗟に避けた。
「へぇ、やるねぇ」
ペルさんの声、それじゃあ今のはペルさんの技か。
「ペルさんもやりますね」
でも何でだろう…何故かさっきの水に違和感が…
「違うね」
いつの間にか、横にいたフランさんが呟いた。
「……っ‼」
足が………動かない。そして、冷たい。
まさか、ペルさんの声に騙された…?
「さっきのは俺の技だよ。水と氷魔法。俺は水を凍らせたり、氷を溶かしたりするのが得意なんだよ」
「…さっきの水は、最初っからワザと外したわけですか。あたしの足元を狙うために。
開始直後なのに冗談きっついですよ、フランさん」
…ほんとお見事ですよ、フランさん。
そのタチの悪さにあたしは苦笑いした。
「…俺は、めんどくさい事に長時間かける趣味はないんでね。
それに、これを仕組んだのはペルだよ。
どうだ?降参するか?」
「まさか。足は動けなくても、