STAR QUEST
「大丈夫。短時間で思い付いたアイツ等の考えなんて、怖くない」
…むしろ、話している時間なんか無いくせに馬鹿みたい。
あたしはそう思うと、あの三人を見つめ嘲笑した。
「バンリ」
その力強い声に、あたしは視線を白虎に戻した。
白虎の目は…何故か真剣だった。
「…何?白虎まで計画を立てるつもり?言っとくけど、そんな時間は…「ダークネスマジックはね。可哀想な魔法の
こ、と よ 」」
「えー…?」
その瞬間何故か、時が止まる様な感覚に襲われた。
ボンッ
「白虎!」
だけどそれは、錯覚では無く紛れもない現象らしくて、白虎は時が動き出すと共に煙となって消えてしまった。
ドサッ
「っ…たぁ…」
結果、あたしは床に尻餅を着く形になった。
あたしは状況を把握出来ず、さっき揺らめいた頭を押さえた。
一体、あたしに何が…。
「良い反応だったわね」
「な…!!」
我に返り、声のする方を見るとライトさんの足があって、見上げれば目の前にほくそ笑んだライトさんの表情があった。
…さっき…のは…ライトさんの仕業……!?
さっきまで遠い場所にいたはずなのにこの短時間で、何故…?
「なかなかいないのよ。時が止まったって分かる人」
「…あたし、反射神経抜群なんで」
ま、その反射神経は無意味だったけど。