STAR QUEST
side furan
目が覚めると、俺は魔法治療室にいた。
っ…。
意識がだんだんハッキリとすると、あの鼠野郎の屁が鼻に蘇って来るようだった。
くそ…あの女たたじゃおかねェ。絶対に。
「体調はどう??フラン」
「わっ」
横を振り向くと、ニッコリ笑うライがいた。
「驚かすなよ…ぺルは?」
「自分の部屋でぐっすり眠っているわ。もう、夜だから」
「…そうか」
俺は、すでに真っ暗な窓の外を見た。
「…俺たちさ」
「うん」
「……負けたんだな」
「ええ。完全な酷い方法で」
「本当だよな。俺たちより実力は下なくせに」
俺は溜息を吐いた。
「…でも、それはどうでしょうね」
「え??」