STAR QUEST

あたしは微かに、自分の鼓動が早くなっている事に気が付いた。

だけど、そんな事よりも、こいつの言ってる事に…期待してしまう自分を隠すのに必死だった。

そして、何故こいつがあたしの事情を知っているのか疑問でならなかった。

「…俺、Aクラスでの情報網やっててさ。結構知ってんだぜ?0の情報。…一応、皆が知らない情報も持ってんだけどな」

「なんで、あたしが0の情報集めてるって知ってんですか」

直ぐさまあたしは質問した。

「教えてほしい?」

レズさんはニヤリと笑った。

…っち。コイツ…

測ってやがるな…。

「いいです」

あたしはプイッとそっぽを向いた。

「どうせ、あたしはAクラスになったんだから学園が保有している情報を地道に集めます」

大体、どうこうお願いされようが、あたしはこいつに過去をさらけ出すような真似は出来ない。

あたしの過去…人様にそんな簡単に教えるような出来事では無いんだ。

「…そんな事言わねえで教えろよ…過「過去過去うるさいな」

あたしは、レズさんの話を遮ってキレた口調で怒りをぶつけた。

「調子に乗らないでください、言っただろ。あたしと、あんたは他人だ。ただそれだけ」

「だから…」

ああ、もう!!シツコイ…シツコイ!!

あたしは、レズさんに向かって手持ちにあった式紙を飛ばした。

シュッ………
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