STAR QUEST
ぎゅ……
あれ…なんか急にお腹に、何かに巻かれた感触が…
しかも、前に同じ経験を…
「…バンリちゃあん」
やっぱり…
「…離れて下さい、ぺルさん」
「え~]
真下からしたのは、ぺルさんの声だった。
「ぺルはね、14歳だよお。宜しくねえ」
「…ご早い紹介をどうも」
…あれ?これって、あたしも言わなきゃイケない感じ?
あたしはちらりとライトさんを見た。
「…ん?ああ、先にバンリちゃんの自己紹介をどうぞ」
「え…」
だから、馴れ馴れしくするつもりは…
ん…。
あたしはさっきから熱い視線を送る数人数(多分Aクラスの生徒達)を見た。
こ…この空気…なんか苦しい。
それはまるで、早くしてくれと言ってる様で。
「はあ…」
あたしは溜息を吐いた。
好意の視線なんだか…それとも悪意の視線なんだか。
…どちらにしろ、メンドクサイ…。