STAR QUEST
仕方ない…。
「…バンリ。苗字はありません」
教える気無いだけだけど。
「魔法は…えっと、殴り合いとか得意…です。そして15歳」
歳は適当。…てか。忘れた。
「宜しく」
パチパチパチ…
………。
…適当に言ったのに、拍手がおこるって事は、
はあ…。
やっぱりあれは悪意の視線だったって事か。
本当はあたしなんか一切興味無いんだろうな。
…まあ、あたしだって興味ない…けど。
「有難う、バンリさん。じゃあ次は私の仲間を紹介するわね」
「え…あの…だから…」
「ん?なあにィ?」
「………何でもありません」
…はあ。もう勝手にしてくれ。
「今、バンリちゃんの前にいる5人の一番左にいるのがレズ・ドラゴン。さあ、紹介しなさい」
「よ!バン「もう知ってます」
こいつはもう良い、昨日の件で勘弁してほしい。
てかもう二度と会わなくて良いんだけど。