未来へのボール*WINTER*

「お、ラル戻ってたのか。」

今度は何だ…?


部長、副部長と来て…

次はマネージャーか?

いやいや、声、男だし。

ん?男のマネージャーも

有り得なくはないのか。


「おぉ、サクトー!

聞いてくれよ……、

ラルが1年連れてきたんだぜ!?」


「……男ですか?」

女だよ。失礼な。


「ぶはっ!サクト必死っ!」

副部長。


「ちょっ!先輩!」

女神。


「ダメよラル〜。

こういう束縛強い奴には

ハッキリ言ってやんなきゃ

分かんないのよ!」

副部長。


「サクトー。言われてるぞー。」

部長。


「…何だ、女じゃないですか…。」

多数の人の言葉が飛び交う中、

ようやく後から女神先輩に

話し掛けてきた男の顔が見えた。


…うおー、こういう人のこと、

一般的に"イケメン"と言うんだな。


「ラルが連れて来たのか?やるな。」


「この子が良い子なんですよ。」

どこまでも女神。

謙虚。美人。美人。美人。


「3年の阿賀朔杜です。

入部?あ、それとも見学?」

俗に言うイケメンは女神先輩の横に並び

私に話し掛けたようだ。


「あ、入部です。」


「マジで?ラル、やるな。」

ぽんぽん、と

イケメン先輩は

女神先輩の頭を軽く撫でた。


「…、話し掛けて良かったです。」


「…( ゚д゚ )!!!!!」

可愛い!可愛いよ女神先輩!

その天使の微笑み!あ、女神か。


あぁぁぁあああ可愛い可愛い可愛い!

今すぐにでも信者になりそうです。





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