未来へのボール*WINTER*
「め…。」
うお、いけね。
女神先輩って言うところだった。
「ん?」
あ、可愛い。
「た、橘先輩。」
私がそう呼ぶと女神先輩は一瞬固まって
その後すぐに笑った。
「ラルで良いよ?」
「…!はい!ラル先輩!」
うわぁ、感動だ。
こんな綺麗な人の名前を呼べるなんて。
「ん?そういえば新入生、名前は?」
「え?」
部長に聞かれた質問に、
わたしは少し驚く。
名前、言ってなかったっけ。
「私は、ーーー…。」
END