未来へのボール*WINTER*

Ⅳ 抜けた日常


〔side羅琉〕


寒い。


「ラルー?」

ドアの向こうから声が聞こえる。


《ガチャッ》


「わ、寒っ…。また暖房切って寝たの?」


「……なんか、癖で。」


「もー…風邪ひいたらどうするのー。

朝御飯出来たから、おいで。」


「うん。」

カレンダーを見るともう1月。

道理で寒いわけだ。


まぁ、暖房切って寝るあたしが

いけないのかもしれないけど。


制服に着替えて、食卓に向かった。



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