未来へのボール*WINTER*
テーブルの上には、
いつもと同じように朝御飯が
出来上がった状態で乗っていた。
「……黎(レイ)ちゃん。翼(ツバサ)君は?」
「んー?何?」
「翼君は今日居ないの?」
さっきより少し声を張り上げて言った。
「あぁ、翼?
昨日から会社に泊まってるのよー。
家では仕事したくないから
会社でさっさと仕事片付けて
その後家でゆっくり休むんだってー。」
「……へぇ。」
会社、か。
「そう言えばラル、最近帰り早いわね。」