未来へのボール*WINTER*

「あれ。

じゃあラル、昨日はどうしたの?」


「……?」

どうしたのってどうゆうこと?


「昨日は遅かったでしょ?

何か予定でもあったの?」


「………あー。ライの顔見てきたの。」


「あぁ!なるほどねー。どうだったー?」


「どうって…。相変わらずかなぁ。」

相変わらず、綺麗な顔だった。

相変わらず、白い肌だった。


「そ?寄ってく日は連絡してね。」


「ん。分かった。」

黎ちゃんは、何も言わない。


ただあたしの言葉に返事を軽くして、

その後、違う話をする。




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