未来へのボール*WINTER*
《キィ…》
自身の下駄箱を開ける。
下履きと上履きを履き替えて、
教室への道のり…廊下を歩く。
今日の昼休み…どこに行こう。
教室には…ちょっと居辛いし。
ミツ誘って…中庭でも行こうかな。
バスケ部に関わることは無くなっても、
ミツとは前と同じように友達だし。
《ガラッ》
1年C組の教室のドアを開けた。
「あ、ラルちゃんおはよう。」
「おはよう。」
挨拶をしてくれたのは、
学級委員の長谷川(ハセガワ)さんだった。
気さくで、クラスの女子全員を
名前呼びする強者。
フレンドリーって奴だよね、多分。
あ、因みに男子は苗字呼びだった。
《ガタッ》
自分の椅子を引いて腰を下ろす。
朝のSHRまであと30分位かぁ。
何をしてようかなぁ。
あぁ…眠い。
寝ることにしよう。