未来へのボール*WINTER*

「…ラルさー。

何で部活に顔出さないのー?」

少し他愛も無い話をして

冷たい風が頬を2、3度撫でた頃。

ミツがその話を切り出した。


…ミツだし。

嘘とかつくのは得意じゃないしなぁ。

正直に言っておこう。


「……顔出さないって言うか、

バスケ部、辞めたの。」


「あぁ、そーなんだぁ…。」


「うん。そーなの。」


「……。」


「……。」


「はぁっっΣ(°□°lll)‼︎‼︎⁇⁇」


「∑(゚Д゚)⁉︎」


「ちょっ…!辞めたの⁉︎」

あたしの肩をガシッと掴んでくるミツ。

ちょちょちょ…箸。

箸が頬に刺さりそうなんですけど(汗)。


「まぁ…。

サクト先輩に退部届け出したし…。」

始めて書いたよ、退部届け。


「いつ⁉︎」


「えーっと…先週くらいに。」


「はぁっ(°口°´♯)⁉︎」

ミツ…声デカい。


「聞いてない!聞いてないよソレ!」


「…い、言ってないし…。」


「黙ってたの⁉︎」


「聞かれなかったから…。」


「あ゙?」


「ごめんなさい。」

……今のミツ…怖かった。

本気で。マジで怖かった。




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