未来へのボール*WINTER*
《ガラッ》
保健室のドアを開けると、
保険医の先生が目に入った。
「あら。どうしたの?」
「…少し気分が優れなくて。
先生に保健室行けって言われました。」
7割方嘘。3割方微妙。
「あら。熱計る?
でも…熱はなさそうな感じね?」
「あ…はい。熱っぽくは無い感じで…。」
ベッド。ベッド。
「そう。じゃあとりあえず
ベッドでこの時間休んでなさい。
その後の容体でまた考えましょう。」
「…はい。」
やったー。
………あたし、バチ当たんないかな。
《ギシッ》
…とか思いながらベッドに横たわる。
「カーテン閉めとくわねー。」
「……ありがとうございます。」
「いーえ。」
《シャー…》
カーテンが閉まった。
……寝るか。