未来へのボール*WINTER*

「別に。俺もお人好しじゃないし。

これ以上は自分で考えてー。」


《ガタッ》

レムが席から立ち、

椅子と床が音を鳴らす。


「1回、じっくり考えてみろよ。」

それだけを言うとレムは

俺の肩を軽く叩いて

俺が開けたハズのドアをくぐって

教室の外に出て行った。


「……、もう十分考えてるっての。」

これ以上、何を考えれば良いんだよ。


「……。」

自分も外に出ようとしたが、

レムにまた会いたくないという理由で

俺は自身の席にもう1度座った。


どうせなら、

部活の予定を立ててしまおうと思い、

俺はまたさっきしまった

筆記用具やら紙やらを取り出す。


「……やるか。」

再び、予定を組む。



< 68 / 130 >

この作品をシェア

pagetop