未来へのボール*WINTER*
「別に。俺もお人好しじゃないし。
これ以上は自分で考えてー。」
《ガタッ》
レムが席から立ち、
椅子と床が音を鳴らす。
「1回、じっくり考えてみろよ。」
それだけを言うとレムは
俺の肩を軽く叩いて
俺が開けたハズのドアをくぐって
教室の外に出て行った。
「……、もう十分考えてるっての。」
これ以上、何を考えれば良いんだよ。
「……。」
自分も外に出ようとしたが、
レムにまた会いたくないという理由で
俺は自身の席にもう1度座った。
どうせなら、
部活の予定を立ててしまおうと思い、
俺はまたさっきしまった
筆記用具やら紙やらを取り出す。
「……やるか。」
再び、予定を組む。