未来へのボール*WINTER*

休み時間の度。

バスケ部の先輩達に会いたくないが為に

あたしは教室を離れてた。


正直に言うと、

まだ向き合える自信は全く無い。


けど…。


「そうだね。

じゃあ今日は、中で食べようか。」

寒いの、大変だし。


「オッケー!

あ、ヤバい、SHR始まる!またね!」


「うん。」

部に顔を出さずに、随分経ったし…

退部届けも出したし。


「…もう、来ないか。」

わざわざ、辞めた人間を誘いに

また来るワケ無いか。


窓の外。

高い空を見上げながら、呟いた。



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