年下の君

事情聴取も終わり
家に帰ろうとしたとき――

直樹くんに腕を捕まれた

「待ってよ。今度は気をつけてって言ったのに次は痴漢に会うなんて(笑)」

笑いながら直樹くんは言った

待って――前のこと覚えてるの…?

「えっ… 覚えてたんですか?」「覚えてますよ。なんなに大きな声で叫んでたんですから(笑)」

あの時の事が恥ずかしい…

「次は本当に気をつけてくださいね」
「ありがとうございました」

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