年下の君

男があたしのボタンを外す
肌が少しずつ見えてくる

「肌白いな。可愛い」
と笑いながら男が言う

あたしはおびえているだけで
抵抗出来ない――


そんな時に頭に浮かぶのは
笑っている直樹くんの笑顔

「…直樹くん」
大好きな彼の名前を呼んだ

「直樹? んなやつ来ねぇよ」
男に否定された

ガシャン
勢いよく扉の開く音がした

「誰だよ!」
男たちが言った

< 46 / 76 >

この作品をシェア

pagetop