年下の君

「覚えてなさい」
女は走って逃げていった

直樹くんがあたしに近づいてくる

「なんでメールも電話も返信してくれないんですか? 心配しましたよ」
「だって…キスしてたから」

そんなことを話している間に
翼くんは居なくなっていた


「あれは誤解です。俺はあの女にキスされただけです」
「でもキスしてたのには変わりない」

あたしが拗ねると
"嫉妬してたんですか"
と笑っている

「俺は…愛佳先輩は世界一好きですよ」

あたしは泣きそうだった
直樹くんがあたしのことを…?

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