年下の君

「今日は外食しようか」
と2人で出かけることにした


着いたのは高級なレストラン

最上階の眺めのいい席で
食事をする

「愛佳、話があるんだ」
そう言って席から立った

急にレストランの明かりが消えた

「キャッ!」
驚いたあたしに
"大丈夫だよ"と囁いた

突然明るいものが動いている


よく見ると
"お誕生日おめでとう"と書いてあるケーキだった

明かりが付き直樹くんを見た

「お誕生日おめでとう」
言ってくれた

嬉しいサプライズだった

「そしてもう1つ」
あたしの前に箱を差し出した

それはキラキラと輝く
指輪だった――

< 74 / 76 >

この作品をシェア

pagetop