悪魔は人に依存する
「いやぁ、なんか触手プレ……げふん、やっぱ、何でもないっす。手前もみじん切りにされんのはイヤっすから」
おっかないと言いつつも、インプはアガトの角で羽休めをし、うししと笑う。
「アスモデウスの眷族は、やっぱ伊達じゃないっすねぇ。あ、いいや、それもごく一握りのつええ悪魔だけしか出来ないだろうしぃ」
「話が見えない」
「謙遜っすかぁ?またぁ、今のあれっしょ?念じれば切れるって、ちょーチート攻撃。MPとか必要だったりします?」
「別に何も」
「うひゃっ、ますますチート!それで殺せばレベルアップって、どんだけーっ。デウムスみてえな大物殺した今なら更に強くなったでしょ、ダンナ!どら、どれぐらい強くなったか、手前が確認のため羽を――」